公益社団法人 創玄書道会とは
書道は漢文や草書・変体仮名などを用いるため、親しみにくいイメージがありました。この現状に疑問を抱き唱えたのが本会の創始者金子鷗亭先生(1906ー2001年)です。鷗亭先生は昭和10年(1935)より「日本の美しい言葉、詩や俳句・随筆といった日常私たちが使う文学の中での感動した言葉を書にしましょう」「分かりやすく読みやすい文字を使いましょう」「漢字書は『大字書』として少ない文字数で読みやすく表現しましょう」といった誰もが親しむことができる大衆の書を訴えたのです。この新しい現代の書運動に賛同してできた団体が創玄書道会です。現在では単一の団体として最大級の書道団体となり、全国規模で活発な活動が行われています。
創玄書道会では書道技術の向上はもちろんのことですが、楽しみの中で書に親しみ、美しく表現できるように研究して発信できるような活動を拡げていきたいと思っております。その発表の場として毎年「創玄展」を開催しています。毎年3月に国立新美術館と東京都美術館で約12,000点の作品を陳列する展覧会です。
ことばが活字では表せないエネルギーを持ち、新鮮な感動が指先から筆に、そして紙に伝わり表現されることは、書ならではの魅力です。ぜひとも多くの方々にこの楽しさを知っていただきたいと思っております。